読んでみました【あやうく一生懸命生きるところだった】
著者は、韓国のイラストレーター、作家のハ・ワンさん。
会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走するが、『こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ』と限界に。40歳を目前にノープランのまま会社を辞めてしまう。
貯金を取り崩して自由を謳歌しながら得た気付きや学びをエッセイに...
プロローグ 今日から、必死に生きないと決めた
プロローグからして、後先考えずの退職。
僕にもありました、こーいった時期。とにかく辞めたくなる病。
ココ(職場)ではないどこかにある”自分の本当の居場所”を探したくなる病。
(ちょっと言い過ぎだが)この程度の仕事で終わらせてはいけない私の人生!病。
...でも、どこにもないんですよ、探しても、ね。
自分探しの旅。探してんのも自分。どこにあるんだろう??
第1章 こうなりたくて、頑張ってきたわけじゃない
今、僕らには努力より勇気が必要だ。無謀でもチャレンジする勇気、時に潔くあきらめられる勇気のことだ。
必死に頑張る。とにかく頑張る。他人に負けたくなくて頑張る。
誰に負けてるのかも分からず頑張る。
毎日、毎日ほんと一生懸命頑張る。そのうちなんの為に頑張ってるのだろう?と思う。
【負け組】という表現。誰が負けと判定したら負け組になっちゃうの?
あぁ、自分で勝手に『負けちゃった』...と思ったこと あったわ。
他人が僕のことを負け組認定してても、自分ではそう思わなければ良いんじゃ?
それってただ強がってるだけかも。
あぁ、でも、どうしても気になっちゃうかぁ、周りの人達の僕を見る目が、、、
誰しもが一度は経験するであろう葛藤を著者が正直に語りかけてくれる。
周囲の反対を押し切って無職生活に突入していくが、自らはそれなりの理由があり、なぜその決断に至ったのかを分かり易く説明してくれている。
「人生マニュアル」という名の過酷なシナリオ。
『なんで結婚しないの?』『なんでそんなに貧乏なの?』
『今諦めたら今まで努力してきたことが無駄になってしまう』
人生は選択の連続だということを聞いたことがあるが、どの選択が正しいのかなんて、その時には分からないことの方が多いはず。後から色々考えてしまう。
何かにチャレンジする時も頑張ってきたことに終止符を打って諦める時もまさに苦渋の決断をするのだが、その時に『えいやっ!』という勇気も大事なのだと考えさせられた
第2章 一度くらいは思いのままに
今にも電池切れしそうな僕らに必要なのは、
「もっと」じゃなくて「ほどほど」の気持ち。
心配も、ほどほど。 努力も、ほどほど。
後悔だって、ほどほどがちょうどいい。
アリとキリギリスの物語から第2章は始まる。
働いて働いて、自分の自由な時間も仕事に費やして、給料を得ていく。
まるで、自由を売ったお金で、自由を買っているようなもんだ...と言っている。
アリさんもいいけれど、キリギリスさんにもなってみれば?...と問いかけてくる。
なるほど!そうか、遊びたければ遊べば良いんだ! 単純明快。
でも、遊んでばっかだったら、お金無くなっちゃうし、遊べない。
だから、ほどほどに...ということなのか。
では、【自由な時間】で何をするのか? 自由な時間なんだから自由に使えば?ということなんだろうけど、転職先を決めずに退職しちゃった経験のある僕が非常に納得したことが書いてあった。
仕事に追われ自由な自分の時間がなかった時には、『時間ができたら、あれをしよう!これもしたいな!』と色々考えていても、いざ【何もしなくても良い自由な時間】が出来てしまうと、何をしたら良いのかサッパリわからなくなってしまった。
何もしない時間にも大きな意味があると著者は語る。
大きな意味があっても現代人は何もしないというのはなかなか難しいのでは?
まず、慣れてませんよね、そーいう状況に(笑)
常に何かしてないと逆にイライラしちゃう。だって、歩きながらスマホ見ちゃうくらいだから(笑) ほんと危ないなぁ。そんなに今見なきゃならないことってある?クスクス
さらに、著者は人生に「ムダ足」というエッセンスを なんてことまで言っちゃう。
...散歩ですね!特に目的もないただの散歩。ぶらぶら〜 ぶらぶら〜
僕もワンコと毎朝散歩するけれど、ちょっと遠くまで行くようにしたりする。
すると、今まで気付かなかった風景にちょっと嬉しくなったりする。
ワンコがいるおかげで見ず知らずの人と会話する...なんてこともある。楽しい。
散歩なら気楽にムダ足効果を体験できるけど、いざ人生に...となると、やはりチョット躊躇しちゃうかな。でも、そこまで大げさでなくても、いつもの癖のようになってる”目的”や”効果”というものを意識せずにただ単に”楽しい”や”ワクワク””ドキドキ”で行動したりするのもありなのでは〜 ということでしょうか。
まだ第2章ですが、これから第3章、4章と進んでいくに従って、ドンドン一生懸命さがなくなっていきます(笑)
続きはまた後日ということで、、、
誰もが望む楽しい人生を送るコツは、一生懸命じゃない方が良いのかも?ですよー
一度読んでみてはいかがでしょう
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