まこちきんのブログ

日々私たちが過ごしてる日常というのは実は奇跡の連続なのかも知れない

読んで見ました【文楽のすゝめ】お薦めです☺️

竹本織太夫著・文楽のすゝめ

 

 

今回の【文楽のすゝめ】は、最初に出版された【文楽のすゝめ】です😄

なんのこっちゃ? ですよねー💦

 

以前にご紹介したのは、【ビジネスパーソンのための文楽のすゝめ】なのです😝

 

そのときの記事は、宜しかったらコチラからどーぞー↓↓↓

makochikin358.hatenadiary.jp

 

著者の竹本織太夫さんのプロフィールは、コチラからどーぞー↓↓↓

ja.wikipedia.org

なんと!六代目なのですねー! 伝統芸能としての歴史を感じますね。

 

 

 

 

文楽のすゝめ】とは

 

文楽のすゝめ】は、2018年1月20日発行 実業之日本社 

ビジネスパーソンのための文楽のすゝめ】は、2019年12月10日発行 実業之日本社

 

ですので、ほぼ1年の間が空いておりますね。

 

文楽のすゝめ】は、文楽入門という色彩の書籍になっていますねー
伝統芸能で格式ばったイメージがあって、そもそも文楽ってなに?という方にピッタリ

 

僕も友人から文楽の【冥途の飛脚*1】の話題が出てきて、『へ?なにそれ??』と思い、

それからこの本に出逢い(たまたま図書館で!)、めくるめく文楽の世界へと...

 

では、

文楽のすゝめ】の目次

  • 江戸時代の大坂でこんな事件がりました。まず観てみよう、この10件
  • 特別寄稿 朝吹真理子文楽できく音楽」
  • 太夫・三味線・人形遣いが織りなす世界的に珍しい人形芝居です
  • こんなキャラにはこんな首(かしら)
  • 近松作品を読み解く 4つのキーワード
  • 愛すべきダメ男図鑑
  • 特別寄稿 三浦しをん「なぜダメ男は愛されるのか」
  • 婚活前に必読!貞女の手帳
  • 特別寄稿 いとうせいこう「MC門左衛門について」
  • 近松門左衛門は敏腕プロデューサーでした
  • 大阪がもっと楽しくなる、文楽ぶらあるき
  • 六代目竹本織太夫が語る
  • 観劇に役立つ 江戸時代の常識
  • 文楽が好きになったら読みたい本・観たい映像
  • 事前に知っておきたい 劇場のあれこれ

この目次の中から、特に印象に残った項目をピックアップしますー

 

 

愛すべきダメ男図鑑

愛すべきダメ男図鑑

もう、タイトルからして興味そそられますよね。 ダメ男の図鑑...ですもん😂(笑)

 

文楽という伝統芸能が、こんなにも下世話な話題がてんこ盛りだったとはっ💦
...という衝撃とともに僕の文楽ライフは始まったんですよー

 

とにかくダメ男。どこまでいってもクズっ!

なのにそんなダメ男に想いを寄せる女性は一途そのもの。

母性本能をくすぐるのでしょうかねぇ、こーいったダメンズがモテたりする(笑)

  • 甲斐性は無いくせにプライドは高いメソメソ系〜紙屋治兵衛(心中天網島)
  • 親不孝三昧のマイルドヤンキー〜河内屋与兵衛(女殺油地獄)
  • 商才はあるがモラルはないアラフォー実業家〜帯屋長右衛門(桂川連理柵) など

主人公のダメ男っぷりを簡潔にして的確に表現されていますよー

 

 

大阪がもっと楽しくなる、文楽ぶらあるき

国立文楽劇場で観劇したら、大阪の街へ繰り出そう!


このページからの特集はおもしろかったですよー♬

 

文楽の入門書や教科書には、文楽ゆかりの街である大阪の街並みを関連づけて紹介してくれている書籍が少ないですからね...とても参考になりました。

 

一度ならず何度も訪れたくなる大阪のまち。

国立文楽劇場で本場の文楽を鑑賞したら、興奮冷めやらぬまま文楽ゆかりの街を散策!

 

あぁ、なんとも贅沢なひとときとなるでしょう。

ただ、いったいどこに文楽ゆかりの土地があるのか? ちょっとわかんないですよね。

 

でも、この特集を読めば、江戸時代のブロードウェイ近松門左衛門ゆかりのパワースポットなど、大阪市内観光がより楽しくなること間違いなしですよー😁

 

...ところで、大阪の街はやたらが多いですよね? 

お江戸、八百八町。  なにわ、八百八橋。 な〜んて言いますもの。

しかも、文楽の演目には、心中を決意した男女が橋を越えていく道行 や 【女殺油地獄】では、河内屋与兵衛が橋の上から殺害に使った包丁を捨てる など 橋の場面が結構登場するという。

 

そんな大阪の町中に架けられた橋に纏わる話も紹介されています。

地元の方でもひょっとしたら知らないことだったりするので、ちょっと物知り顔ですよ

 

 

観劇に役立つ 江戸時代の常識

 

文楽に限らず伝統芸能を観ていると、江戸時代人の感覚や習慣に驚かされることも...😵

 

そんなときに役立つのが本ページからのコラムではないでしょうか。

お金、時間、単位など生活に密着しているものだからこそ、現代との違いを知ることができ、当時の庶民感覚をよく理解することができましたよ😄

 

その中から特に印象に残った『へぇ〜、なるほどー!』『びっくりーー😵』をご紹介

 

うどんは一杯いくらで食べられた?

お金に関する話題にすぐ食いついてしまう悪い癖😂(笑)

江戸時代は、【金】【銀】【銭】の三種類の貨幣があったそうですよー

しかも、変動相場制。 この点は現代と一緒ですよねー

 

今も昔もお金に纏わる話が多いですよね。 借金、金銭トラブルによる係争。
言い争いだけで終わることなく殺人事件にまで発展してしまうことも...

 

人間関係に与えるお金の影響は実に大きものですよね😩💦

 

文楽の中で登場する金銭が、現代の金銭価値に換算するとどのくらいになるのか?
このことがわかってるだけでも、その話の内容や重大さがよりリアルに感じられますね

 

ただ、江戸時代を通して共通の貨幣価値というものはなかったので、実際のところ換算するのは簡単ではない...というのが注意点だそうですよ。

 

...で、上のお題。 うどんは当時16文(もん。お金の単位)でした。 

現代の貨幣価値に換算すると、240円安っ!さすが日本のソウルフード🤣

 

 

ビジネスマンは日の出前に出勤していた

 

江戸時代人が早起きであろうことは想像していました(笑)

 

現代のように電気があって、夜間でも街に街灯がある時代じゃありませんもんね。

夜、暗くなったら早めに寝て、昼間に行動しよー!となるのが普通ですよね。

 

このコラムでは、【明け六ツ】【丑三つ時】【お八つ】など、一昔前のテレビでよく観た時代劇ではよく登場してた時間を表す単位の説明が詳しく載っていますよー☺️

 

江戸時代人は、ざ〜っくり2時間ごとの区切りで時間を感じていたみたいなんですよ


お天道さまが昇ってきて明るくなったら、朝!  沈んで暗くなったら、夜!
非常にシンプルですね。


しかも夏と冬では日の出と日没の時間が違うから、夏と冬では時間の単位の長さが違っていたんだとか! 現代人には考えられないくらいアバウトですよね。羨ましい
まさに、サマータイムを導入してたんですね。 お江戸の人って、柔軟〜(笑)

 

...文楽などの伝統芸能を鑑賞するのに役立つのはもちろんのこと、ちょっとしたトリビア的な話題となっていますので、勉強になりましたねー

 

 

最後に

 

どのページも鮮やかな写真や綺麗なイラスト入りで、眺めてるだけでとっても楽しい。
文楽という伝統芸能が時を越えてこんなにも身近に感じられるものかと感動しました。

 

そんな 竹本織太夫さん著【文楽のすゝめ】でしたー👏👏👏

 

お時間ございましたら あなたも一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださって ありがとうございました〜😀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:めいどのひきゃく。近松門左衛門作の人形浄瑠璃の脚本、演目。当時実在した飛脚屋の公金横領事件を脚色した世話物。遊女梅川と飛脚屋の忠兵衛の物語。